ロッテンブルクモデル





10年ほど乾燥させたトルコ柘植(譲っていただいたもの)。象牙は「ハード」
(ハード象牙は硬く、加工しにくいですが、割れにくいです。)
柘植(つげ)は、硝酸によりステイン(染め)しています。
この処置をした木は時がたてばたつほど味わいのある飴色になっていきます。

415Hz。柔らかく、明るい音が特徴です。(材質及び内径による)。
初期ロッテンブルクの高音域は、若干苦しいのですが、
その分、中低音域がよく鳴ります。


ヘッドキャップにスクリューがついていて、コルク位置を
微調整できるので便利です。

本来は、足部管にスライダーがついているモデルですが、
替え管(ファースト・ミドル・ジョイントが5本ほどあり、ピッチを変えるもの。
当時、地方によりピッチが違ったのでこういうものが作られました。)
………は、現在は使わないので、この楽器はスライダー部は省略しています。

どのトラヴェルソもそうですが、管体同士の接合部は、
糸を巻いた上から蜜蝋を塗っています。